日本メーカーと一口に言ってもニコンやキヤノンなど複数のメーカーが競合しているし現にスマホとも競合している訳ですからカメラメーカーとしては現状に甘んじている訳には行かないでしょう。何か斬新な商品を開発して需要を掘り起こす行動を起こさねば社運に関わります。スマホに市場を奪われているのならスマホに対抗し得る武器で顧客を回帰させねばなりません。それこそ背面モニターがタッチパネルになっていてネット環境に接続可能な一眼レフが存在してもいい訳です。勿論スマホの市場全てを奪う事は出来ないでしょうがパイの一部を奪う事は可能でしょう。スマホが受け入れられているのは手軽で多機能だからであって、カメラ機能は飽くまで沢山ある付加価値の中の一つとして位置づけられているのだと思います。
ところで野鳥ファンの大半は僕の様な初心者同然のアマチュアだと思われます。車好きの人の大半は日曜ドライバー同然の一般人だと思います。トヨタの利益の大部分は高級車ではなく大衆車が稼いでいます。どの業界でも市場を支えているのは頂上付近のコアな層ではなく3合目以下の裾野の部分の層でしょう。この層を如何に取り込むかが企業の利益を大きく左右するものと思われます。
一眼レフのメリットの一つはその汎用性の高さにあります。たった1台で様々なシチュエーションに対応する事が可能です。それこそミクロの世界から宇宙まで一眼レフの被写体は無限に有ります。あらゆるシーンに対応出来るのが一眼レフの強みです。それに加え今後一般ユーザーの需要を喚起する様なズーム比の大きなレンズの開発などにより1本のレンズで手軽に様々なフィールドに対応が可能になると思われます。スマホが支配的な分野の大きなパイを取り込みつつコアな部分もきめ細かくカバーするという戦略が生き残りの得策ではないかと思います。
こう考えて来るとAI一眼も決して夢物語ではない様に思います。勿論その頃にはAIスマホが登場しているのでしょうが。いずれにせよ企業が存続する限りデジイチが進化の歩みを止めてしまう事は有り得ないと思います(投稿者さんもご指摘の通りミラーレスの様にペンタ部が無くなる可能性も有りますから、もはや一眼レフとは呼べないほど形態が大きく変わるかも知れませんが)。
1990年代に奇しくも時を同じくして爆発的に普及した携帯電話とデジカメ。20年ほど前には現在の様な社会は想像も出来ませんでした。これほど携帯電話が生活必需品になり一生モノと思っていたフィルムカメラが廃れると誰が予測したでしょうか。そう考えると20年後世の中がどうなっているか正確に予測するのは困難です。今は荒唐無稽だと思っても実現してしまえばそれが当たり前になり日常の何気ないシーンの一部になります。さてこの期待を込めた近未来予想は実現するのでしょうか?
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