>画素数を抑えれば今でさえiso10万超えなんていう超高感度が実現できているのだから、これ以上の高感度化も無意味。

飽くまで希望的観測ですが、これ以上の高感度化ではなくて既存の高感度域でのノイズを抑制する余地はまだまだ有ると思います。前回述べた通りISO感度を精々1段か2段分上げる事が出来さえすれば僕の安価なレンズ(F値5.6)でもサンニッパなどに伍する事が可能です(たった1段※の差)。ただ、愛用しているニコンD5100においては僕個人の感覚ですが実用に耐えるのはギリISO800まで。それも大きく引き伸ばす場合には現像ソフトでノイズリダクションせねばならない状況です。単純に比較は出来ませんが画素数など他の条件が同じで例えばISO1600※でもノイズが気にならないレベルに改良が進めばわざわざ大口径の高額なレンズを使わなくても個人的には満足の行く性能になるものと思います。
※:「2段」「ISO3200」の誤りです。

>レンズの方は、超高性能なコンピューターで光学を解析するようになったので、さらなる高性能化が期待できますが、そうして作られるレンズは一枚一枚が複雑な曲線で構成されるレンズなので製造単価が半端なく、さらなる高価格化が懸念されます。

現在既に多くのレンズに非球面レンズが採用されていて価格もこなれて来ているのでそれは杞憂だと思います。また非球面レンズは主に広角系レンズの歪曲収差を補正するレンズなので望遠系にはほぼ使用されておらず野鳥撮影にはあまり関係無い様に思います。ニコンにおいては高屈折率レンズがレンズ本体の軽量コンパクト化に寄与しているので更なる素材開発でむしろ低価格化が期待出来ます。

>ちょっとしたパソコン並みの演算能力で画像処理してしまう『スマホ』で写真を撮る層が爆発的に増えていて、安い一眼の売れ行きが絶望的に伸び悩んでいるからです

「はいチーズ・・・パシャ!」という需要を満たすにはスマホで充分なのでしょうなぁ・・・由々しき問題です。少なくとも野鳥や鉄道を被写体とする需要には限りなくゼロに近いレリーズタイムラグが要求されますから普及機においても0.06秒台で測光→演算→ミラーアップ→絞りとシャッター幕駆動を終らせてしまう一眼レフの右に出るカメラは無いと思うのですが一般の需要を満たすにはオーバースペックという事なのでしょう。

>プロやマニア様は、大砲でも手持ちするんじゃないの?

総重量約4kg超ものカメラを片手で支えながら上下左右に正確にコントロールするには相当鍛え上げた肉体が要求されるものと思われます。そんなツワモノを目にする機会は滅多に有りません。最大公約数の一般的なアマチュアにとってカメラは軽いに越した事は有りません。

>ま、パナのFZシリーズのAFが位相差AFになれば、最強の野鳥撮りカメラになるんでしょうけど

既にコメントした通り野鳥撮影においてはファインダー像がモニター表示画面では使い物にならないというのが僕個人の感想です。ちょっとカメラを上下左右に首振りさせてみれば分かります。リアルタイムではなく機種にもよりますがかなりのタイムラグが有るのが現状かと思います。つまりイメージセンサーが感光してからカメラが画像処理して再生するまでに時間が掛かるので野鳥に追いつけないのです。容易に体感出来るほどのタイムラグが有る様では飛びもんを撮影するシビアな状況でまともにファインダー内に野鳥の姿を捉える事は出来ないのです。ましてコンデジの様にファインダーではなくカメラ背面のモニター画像を見ながら野鳥を捉える事は至難の技で僕には出来ません。望遠レンズで遠方の動く被写体を画角の中に収めるには右目でファインダー像を見ながら左目で直接被写体を追うのがコツです。その為にはタイムラグの無い光学ファインダー像が不可欠であり今のところ一眼レフに勝るものは存在しません。将来、遅延の感じられない電子ファインダー画像のカメラが開発されれば暗視スコープの様に暗い所でも被写体が視認出来るなど撮影条件次第では一眼レフを凌駕する様になるかも知れませんが・・・
管理人コメント③: